10.14.2010

家、持ち上げました (1)

三連休の最終日、埼玉県の北本市で「北本ビタミン」というプロジェクトの「この家、持ち上げます」という企画に行ってきました。
北本に縁もゆかりもない私ですが、なぜか持ち上げる気マンマンで朝6時50分に電車に乗りました。そしたら途中で高崎線が遅れて、北本駅の集合時間に15分ほど遅れてしまい出鼻をくじかれました。が、私以外の参加者も遅れており、集合場所には30人くらい。持ち上げる人の定員は200人。でも聞くところでは、先に集合した参加者はすでに現地に移動したとのこと。しかし200人、集まんのか?と思いつつ、駅から現地にゾロゾロと徒歩移動。
持ち上げる気マンマンの私以外は、持ち上げる気があるのかよくわからない感じで、どうも女子高生、女子大生が多い。バッチリ化粧している。中にはスカートをはいている子もいる。さらには制服で短いスカートの子もいる。それはそれでヨシとするにしても、私以外に男子が・・・あ、いたいた。小学生の男の子と、大学生。その小学生が持ち歩いているゲームを大学生が「ちょっと貸して」とかいってゲームしたりしている。おいおいキミら持ち上げる気あんのかコラ家持ち上げんねんぞ分かってんのかナメたらアカンぞという気持ちを抑えつつ現地に到着。
そしたらなんと既に大勢がヘルメットかぶって待機しており、まだ多くの人が行列になってヘルメットが配られるのを待っている。あれ、思いのほか集まってるのね、と思いつつ行列の後ろに並んで待つ。そしたら私の5人くらい前の女の子の番で、スタッフさんが「まことに申し訳ありません、ここで定員の200人になりました。ヘルメットの数が足りないので、ここから後の人は見学に回ってください」・・・おいおいちょっと待って俺朝6時50分に電車に乗って軍手持参で来たんやでその200人目のかわいい女の子スカートはいてるけど俺は現場作業にピッタシのめっちゃ汚いズボンやんか見たらどっちが家持ち上げるのに貢献できるか一目瞭然やろという気持ちを抑えつつ、列から離れて、見学エリアに。
全員揃ったところで、家の前で地元の神社の神主さんを迎えて安全祈願。神主さんと今回の企画をしたスタッフさんが静粛に式を進めている一方で、ヘルメットをかぶった200人の中には、ペチャペチャしゃべっている人もいる。こらこらキミら儀式のときにその態度はアカンやろ何か事故でもあったらキミらの態度に神様が怒らはった証拠やぞ神様が怒らんかっても俺は許さんぞ俺はやる気マンマンやったのに見学に回されたんやからな、という気持ちをこらえていました。
そして現場の進め方や注意事項が始まるというときに、向こうから知った顔が。あ、東京アートポイント計画の森さんや。森さん、おはようございます、大澤です「わざわざ観に来たんですか」いや、持ち上げに来たんですけどね、なんか定員いっぱいだそうで「それはそれは・・・」といって森さんはその場を離れた。森さん以外にも、東京芸大の熊倉先生、アサヒビールの加藤さん、根本さんなど、見知った顔ぶれが見学しに来た。あれ、あそこでヘルメットかぶって腕くんではるのは美術家の藤浩志さん。藤さんは見学じゃなくて持ち上げるんや。ええなぁ藤さんは・・・と思いつつ、しばらくしたら森さんが戻ってきた。「これ、最後のヘルメット」といって渡してくれた。え?私に?いいんですか?ありがとうございますうぅぅぅ。そしてヘルメットをかぶった200人の中に入らせてもらいました。
持ち上げる前の話が長くなってしまったので、続きはまた後で。

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