8.24.2010

「まつり」は、うまくできている

お盆前後にいろいろイベントがあったんですが、なかでも藤野のまつりは、やっぱり楽しかったです。今年は、「まつり」という人間の営みは、ホントによくできているもんだなぁとつくづく思いました。
まつりの2週間前と1週間前の週末での準備、それに8月15、16、17日の三日間の祭礼があって、私は出られなかったけど、18日には片付けがありました。この5、6日間、地域の人々と何らかの共同作業をするわけです。一緒に掃除して、注連縄を張って、テントを設営して、山車を引っ張って、御輿を担いで、話して、呑んで、食って、踊って・・・。そういう地域住民の共同作業は、まつりだから楽しくできるわけです。
1年に1度、という頻度も、ちょうどいいんです。まず、いつやるのかを忘れない。でも、提灯を括り付ける電信柱はどれだったとか、看板を立てる場所はどこだったとか、細かいところで「去年どうしてたっけ?」と忘れていることもある。そういうときは、経験が豊富な年寄りの方が覚えていたりして、やっぱり年寄りは偉いなぁ、大事にしなきゃなぁとか思うわけです。
あと、囃子をやっていると本当に思うのですが、他のまつりで囃子を聴いても、「ウチの囃子が一番いいなぁ」と思うんですね。それに、普段は八百屋や焼き肉屋やセールスマンや市役所の職員や学生だったりする囃子保存会のメンバーが、まつりの山車の上で笛や太鼓や踊りを披露すると、スゴい!ウマい!カッコいい!と心の底から思えるのです。
まつりって、ホントにうまくできているなぁと。上手く言えませんが、まつりというのは、その人が、そこで生まれて、そこで生きて、そこで死ぬ、ということを、そこに居る人で一緒に再確認する、という営みなんだなぁと思いました。

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