7.31.2009

アートNPOから見た公明党のマニフェストの検証

さてさて、公明党のマニフェストを読みました。例えば以下の政策には、アートNPOの中には、同じ考え方を共有したり、あるいは現場からの情報を提供したり、政策実現に向けて協力できることがあるんじゃないかと思います。
文化・芸術の振興、スポーツの振興|文化・芸術の振興
「芸術家個人や文化団体への公的助成の対象として稽古手当や創作研究費などを支援費目に追加するとともに、創作や公演が終了するまでの一時融資制度の創設」「地域の施設や多様な人材を活用し、世代を超えて多くの住民が文化・芸術を体験・享受できるよう、『地域文化芸術振興プラン』の推進など、地域文化活動を支援」

「活力」ある教育環境の整備|地域ぐるみで学校を支援
「放課後や週末の子どもたちの生活の場を確保するとともに、地域の協力を得ながら学習やスポーツ・文化活動などに取り組む『放課後子どもプラン』をすべての小学校区で実施」「公立・私立を問わず授業改革やカリキュラム開発、地域と連携した教育的取り組みなど、学校が主体的に行う教育力向上へ向けた取り組みに対し財政支援」

障がい者福祉の向上|障がい児支援の充実
「各地域に「子ども発達センター」(仮称)を創設し、福祉と教育の連携のもとで、就学前から就学後にわたり、発達支援、放課後支援、家族の相談支援など子どものライフステージに応じた継続的な支援を行う体制を整備」

地域経済・中小企業の活性化|全国で新たな事業活動を促進
「価値を生産するコンテンツ(クリエイティプ)産業を日本経済の一翼を担う産業として位置付け抜本的な支援強化」

地域経済・中小企業の活性化|全国で新たな事業活動を促進
「地域の技術・農林水産品・観光資源などの地域資源を活用した新事業の創出」「農商工連携や地域資源を活用した新商品の開発・販売促進への支援」

地域経済・中小企業の活性化|地域コミュニティーを担う商店街を応援
「空き店舗対策などの商店街整備事業に取り組む商店街振興組合等に土地を譲渡した場合における特別控除の適用要件の緩和」「空き店舗を活用した地域物産展開催、子育て支援施設の設置など地域住民の役に立つ取り組み支援など、商店街を地域コミュニティーの顔として住民が憩える場所に活性化」

以上、公明党の2009年のマニフェストでした。
さて、以前から公明党は文化政策にはとても熱心で、私としては、その成果も評価していました。ですが、2007年のマニフェストで掲げられていたは文化政策の項目で、今回のマニフェストには掲載されていないものがあります。それで「マニフェスト2007 進捗状況」を読むと、アートNPOにとって非常に重要な2つの政策項目について、このように自己評価されていました。
地域の文化施設や多様な文化の人材を活用、文化・芸術に親しむ環境整備…実現
文化・芸術の行政支援総合窓口を国及び全都道府県に設置、芸術家や文化人を任期付き公務員で採用…大前進
この2つの政策について、アートNPOの現場から見ると、どこをどう見れば「実現」とか「大前進」と言えるのか、分かりません。もし、私の勉強不足だったら謝りますので、なぜこういう自己評価なのか、教えてもらえないでしょうか。
アートNPOは、この2つの政策の実現し、成果が見えるようにするためなら、喜んで協力すると思います。

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