6.08.2009

街をカラダで感じる感受性

いろんなことがあったのに、このところ書き残してなかったことを、少しずつ。
まず、5月30日(土)に、パートナーの手塚夏子のカラダカフェを門仲天井ホールでやりました。ゲストはジャワ舞踊家の佐久間新さん。
佐久間さんは前日に東京に来て、私たち家族と、佐久間さんのご友人二人と一緒に谷中周辺をPicnicしました。Picnicというのは、佐久間さんが大阪でもやっている企画で、街を歩いてただ見物するだけじゃなくて、音を聞いたり、匂いを嗅いだり、皮膚で触ったりしながら、街をカラダで感じるものです。
佐久間さんは、おもに「坂」に関心があるようで、谷中の蛍坂では、コンクリートの坂の壁面に雨水が流れた痕を触り、匂いを嗅ぎ、背中をペタリとくっつけたりしました。夕焼けだんだん坂では、自転車が通るためのスロープを、じっくり、ゆっくり、足の裏の感触、地球の重力を確かめるように上って、上りきったと思いきやゴロゴロとでんぐり返りながら下りたりしました。一見、奇行と思われる佐久間さんの様子をさほど気に止める人もなく、5歳くらいの女の子が興味深そうに佐久間さんに近づいてきました。
谷中という街の地域資源の豊かさに気がついたと同時に、街をカラダで感じるということ自体が、すごく新鮮。そういえば小学校の頃、登下校で毎日同じ道を2キロほど歩いていたけど、その道を歩くのはそれなりに楽しかったなぁ。田んぼの用水路でザリガニを採ったり、空き地で四つ葉のクローバーを探したり、電信柱ごとにジャンケンして負けたら友だちのランドセルを持ったり。不思議なことに、あの場所にはどんな音が聞こえて、あそこはあんな匂いがした、ということも覚えている。
街をカラダで受け止める感受性が、子どもの頃にはあったということですね。

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