3.16.2009

「心〜ククル UAやんばるLIVE」上映会

藤野在住の友人の鎌田さんの発案で、先の土曜日、「心〜ククル UAやんばるLIVE」というDVDの上映会を、藤野町農村改善センターでやりました。このDVDは、沖縄の「やんばるの森」という場所で、住民の合意がないまま国によって米軍のヘリパッドの建設が決定されたことを契機に、それに反対するメッセージを込めて、UAがLIVEを行ったものをDVD化したものです。
2週間ほど前に鎌田さんとウチでご飯を食べてたときに「自分が見たいんだけど、せっかくだから上映会にして、みんなで一緒に見た方が楽しいかなと思って」という話が出て、そりゃいいねぇ、じゃ手伝おうか、という話になりました。公民館の畳の部屋で、みんなでお茶でも飲みながら、子連れでも気軽に見られるような上映会にしようと。準備の期間も短いので、定員20人で知り合い中心の上映会にしました。
DVDの内容は、UAのライブと、やんばるの森で生活する家族やヘリポート建設反対の座り込み運動をする人々の様子が折り込まれていました。UAの歌は、大量に生産され、流通され、消費される音楽とは別の次元の、儀式とか祈祷に近いと感じました。ギターと三線とパーカッション程度のシンプルな編成(ギターで参加した内橋和久さんが素晴らしい)で、私は何度も、涙腺をやられてしまいました。特に奄美大島に古くから伝わるという民謡。あれは何だろう?たぶん、いまだに神懸かり的な不思議な力が宿っている特別な歌なんだろうな、あれは。
DVDの上映が終わって、みんなでお茶を飲みながら感想を語り合いましょうか、ということになりました。参加者の中にハワイ出身の日系三世の男性で、日本人の奥さんと息子さんと一緒に見に来てくれた方がいたんですが、奥さんの通訳を介して「ぜひ、最初に一言いわせてほしい」と。
「とてもすばらしい映像を見せてもらって感謝しています。同時に、沖縄でヘリパッドを建設しようとしていることに、自分はアメリカ人として、心から謝りたいです」と彼は言いました。そして、畳に手を付けて、頭を下げてくれました。
私は、この彼の発言とふるまいにも、DVDと同じくらい、強く心を揺さぶられました。
この映画を通じて、多くの人がヘリポートの建設に反対する人たちに共感すると思うし、私も実際そうです。ただ、私がこの問題についてヒトに伝えるときに、私は「心から謝りたい」と言ってくれたアメリカ人と出会ったことと、彼が畳に手を付いて頭を下げてくれたことも、伝えていかなければならないと思いました。また、自分が、日本人として心から謝るべき問題には、彼のように謝れるようになりたいと思いました。それはたぶん、自虐的でも何でもなく、日本人として誇りがあれば、そうすべきなんだと思います。
英語日本語の署名サイトを見つけました。
このDVDの上映会は、鎌田さんと相談して、また藤野町内でやる予定です。


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