12.01.2008

顔と顔コラム (4) 野村誠さんのこと

(「顔と顔カフェ」の詳細→http://natsukote-info.blogspot.com
私が野村誠さんの作品と出会ったのは、いつだったかな。たぶん十年くらい前じゃないかと思うんですが、東京オペラシティのギャラリーの企画展示の中にあった、ガムランのための作品の記録映像だったと思います。記憶に間違いがなければ、その作品のタイトルは「踊れ!ベートーヴェン」だったと思います。
大人数のガムランと演奏家が中央の野村さんを囲んで演奏していて、野村さんは、指揮?というか、踊っていたような気がします。それはもう、一目見て、うわー、めっちゃ楽しそうだなーと。ただ楽しそう、なんだけど、尋常じゃない楽しさ。それだけで強烈なインパクトが残りました。
実際に初めて対面したのは、2002年くらいだったと思います。四谷の石響のPブロッのライブのあと、ワークショップ・コーディネーターの吉野さんに紹介してもらった気がする。たしかあのときのライブでピアノ曲の「インテルメッツォ」を初めて聴きました。そう、あの演奏で、野村さんの音楽の不思議な恍惚感を体験したんだな。とても理知的なのに、知らない間に恍惚状態にもって行かれているというか。
次にあったのは、2003年、世田谷パブリックシアターの中学生のための演劇ワークショップでの、発表会のリハーサル。私はボランティアで参加したんですが、その時に演劇百貨店の柏木くんや小川くん、指輪ホテルの羊屋さん、それに野村さんとも初めて出会いました。羊屋さんと柏木くんの共同演出で、野村さんが生演奏で音楽を担当。今でも記憶に残っているのは、あるシーンで、出演者全員が「夕日を眺めるカラダ」になる、という演出があって、それに野村さんは鍵盤ハーモニカで絶妙の音楽を、即興で挿入してくれて、うわー、やられたーって感じでした。
その後も、何度かお会いしてるんですが、いつも挨拶してヒトコトフタコト立ち話して、ではではまたお会いしましょう、みたいな感じで。なので、今度の顔と顔カフェで、話を聞くのが、とても楽しみなのです。

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