6.09.2008

ストレスは、伝搬する

今日、帰宅の途中の乗換駅で、落雷の影響で電車が止まりました。そこは新宿からちょうど1時間くらいの高尾駅。私が帰るのは、その2つ先の藤野駅です。
電車を待つこと、1時間。ホームで電車を待つ人の数が増えました。
ひっきりなしに、電車の運転状況について構内放送が続くなかで、携帯電話で話す人、携帯メールを打つ人、新聞や本を読む人、友達とおしゃべりする人。少しホームをうろついてみましたが、もちろん楽しそうな人はいないけど、かといって、目くじらを立てて怒っている人もいません。改札口で、駅員に苦情を言う人がいましたが、列をなしていたり、囲み込んでいたりはしていません。
以前、どこの駅だったか忘れましたが、すごく緊迫した状況に遭遇したことがありました。駅員さんを囲んで苦情を吐き散らす複数の乗降客、それを避けるように通り過ぎる人。私も、イライラして駅員さんに何か小言を言ったような記憶があります。
その時、ストレスは伝搬するものだと思いました。ストレスは、確実に弱者に向けて伝搬し、蓄積されていきます。状況によって弱者の立場は変化します。職場、学校、家庭、地域…その状況の変化のなかで、常に弱者としてストレスを受けている人がいるとしたら、ある時、その反作用として衝動が起きるかもしれない。
その反作用としての衝動が理解不能なものだったとしても、私は、そのストレスの伝搬と関わっていないはずはない、ということを、ぼんやりと高尾駅のホームで考えていました。

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