パートナーの手塚夏子と企画した「道場破り企画」。明後日のshowingに向けて、今日から準備に入りました。
この道場破り、近くで立ち会っていると、手法そのものに可能性を感じるんです。コンテンポラリーダンスは、定まったスタイルがないダンスではあるんだけれども、ダンサー個々人にある何らかの動機や手法(それを私たちは「道」と言っています)があって踊るわけで、それを他者である手塚夏子が探り、分析して、実践してみるというわけです。結果として、手塚夏子自身の動機や手法を相対化、対象化することになって、自分の「道」を自分で崩して新しい「道」を構築しようとしています。
ところが、ダンサーは自分自身の「道」というこを言語化することに慣れていないのです。言語化といっても、手塚夏子は難しい言葉を求めているのではなくて、「どのような動きが、どのような状態が、気持ちいいのか」ということだけです。それをしつこく、丁寧に聞くことで、ダンサー自身が「自分の動機や手法は、こうだったんだ。他の人とは違うんだ」ということを発見するわけです。
私は「ワークショップ」という手法に出会ったとき「こんな面白い方法があるのか」と思いました。この「道場破り」は、広い意味ではワークショップに含まれるかもしれませんが、何か新しい方法のような気がしています。たぶん、世界の多様性を受け入れるための、新しい方法の一つだと思います。
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