10.14.2011

非欧米系イニシアチブの文化多様性

昨日、国際交流基金で「ブラジル・ダンス・シーンの現在」というパネルディスカッションを聞きに行って、いろいろ刺激を受けました。昨日の話しは、文字通りブラジルのダンスシーンの現在や、ブラジルと日本との関係に焦点を当てていたし、それでも2時間半は足らないくらいでした。が、私が改めて聞いてみたいなぁと思ったのは、欧米がイニシアチブを持っているアートシーン、アートマーケットに対して、ブラジルのアーティストたちはどのようなスタンスを持っているのか、ということでした。たぶん、それだけでまた2時間半かかる話なんだろうけれども。
ブラジルのダンスシーンにとって、日本の舞踏が大きなインパクトを与えていたということもグローバリズムの一つの風景だろうけれども、舞踏にしても、ブラジルのダンスにしても、結局は欧米がイニシアチブを持つアートシーンやアートマーケットに回収されてしまうのもグローバリズムの風景ではないか。それを多様性喪失の危機として受け止めるのか、それとも、グローバリズムの表裏として受け入れるしかないのか。そんなことを考えながら、東京から1時間半かけて藤野という小さな町に帰ってきたわけです。
非欧米系のアートシーンがイニシアチブを持って文化多様性を守り、発展させる時代が、そろそろ訪れてもいいと思うなぁ。

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