10.29.2009

所信表明演説における「文化」と「NPO」

私と同じ関心で先日の所信表明演説を聞いていたウェブ上のリソースを紹介します。
10月27日付のメセ協スタッフのブログ「鳩山首相 所信表明演説を文化政策の視点から見てみた」より。
あくまで事務局スタッフの私見ですが、かつて大平内閣で「文化の時代」「地球社会の時代」が社会ビジョンとして語られた画期的な所信表明のあとは、政権においての文化の位置づけは非常に限定的な、要望に対処すべき一分野として、あるいは「クールジャパン」などプラスアルファのエッセンスとして言及されてきた印象があります。それに対して今回は、次代に向けた地域社会構築、そしてグローバル時代の日本を考える、政策の総合的な部分を支える重要な要素のひとつとして、文化が認識されているようで、
緊急の政策課題がめじろおしの中ではありますが、「ニュー・コンパクト」などで発信している提案が政府レベルでかたちになっていく可能性を期待させる内容だったと思っています。

それから、10月28日付のnikkeiBPnet「鳩山首相の所信表明演説に登場したNPO」より。
注目したのは、NPOという言葉が何度か出てきたことだ。ちなみに、麻生前首相と安倍元首相の所信表明演説を読んでみたところ、安倍元首相の演説にはNGOとNPOが1回ずつ出てきたものの、今まで民間非営利組織の名称がこれほど表現されたことはなかったようだ。
(中略)NPOに言及した部分のうち、最初はNPOの現状を、二つ目と三つ目は政治や国が行うNPOへの支援姿勢、そして、四つ目は今後のNPOが果たす役割への期待を述べているといっていいだろう。特に大事なのは四つ目だ。三つ目までは常に市民という言葉と対にして語られているが、四つ目では地方公共団体、労働組合と並べ、社会的緊急課題への取り組みにも参画するように促している。NPOへの期待は大きいということだ。

少しだけ、世の中は変わるかもしれないなぁと思う今日この頃です。

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